◆ 英ザ・テレグラフ選:史上最高のバレリーナべスト10+2 aokiuva
トップヘ
12 of the greatest ballerinas of all time by The Telegraph


英 国の著名な新聞、ザ・テレグラが2014年に公表 した史上最高のバレリーナベスト10(+2)のリストです。
・当バレリーナ・オールタイムベスト12は、ザ・テレグラフの 紹介順に載せています。おそらく生誕順だと思いますが、それに関する記載はありませんでした。しかし各バレリーナについての短いコメントがあり、それら によるとダンスと演技力ではガリーナ・ウラノワ氏が20世紀最高のバレリーナのようです。バレエの普及ために日本を含む世界巡演興行した貢献度と知名度で はアンナ・パヴロワ氏のようですね。
....................................................................................................................................................

・アンナ・パヴロワについて、共演者のヴァーツラフ・ニジンスキーの妹で振付家でも あったブロニスラヴァ・ニジンスカ氏が記述を残してますね。
「《ジゼル》第二幕のパヴロワは、彼岸の彼方から呼び出された、手で触れることのできない清らかな精霊だった。・・・・・・まるでそよ風にそっと押されて いるかのように、トウシューズのつま先でほとんど地面に触れずに動いている。・・・・・・空気のように軽いその踊りは、ステップを踏むごとに、私たちの知 らない死後の世について語りかけ、静謐な永遠の眠りに征服されることがどんなにすてきか、ささやきかけてくるのだ」※1

 
・残念ながら当リストには入ってませんが、バレリーナ最高位のプリマ・バレリーナ・アッソルータを授与しているマイヤ・プリセツカヤの舞踊で、特に『瀕死 の 白鳥』の手と腕の動作は驚異ですね。映画女優のイングリッド・バーグマンが彼女の舞踊を観た印象を、プリセツカヤへ直接、率直に語ってますね。
「一言のセリフもないのに、愛とは何であるか、教えられました。あなたの腕の動きは最高に美しかった。時が経つのを忘れて見入ってしまいました」※2
1&2「」 引用:ジェラール・マノニ 訳)神奈川夏子 ヤマハミュージックメディア2014 『偉 大なるダンサーたち』より
 
・引退後、長年、バレエの指導者だったガリーナ・ウラノワ 氏は、自身の哲学をいくつか語ってますね。
「いまの教師たちはみな足だけを重視しているようですが、ほんとうは、手の動きのほうこそ重視しなければならないと思います。手にはたいへんな表現力があ ります。手の動きがいろいろなニュアンスを与えるのですね。微妙な。心をあらわすのは、足ではなく、手です。」
「・・・・・・いつも生徒たちに言っていることを、強調しておきたいと思います。私はいま、精神性のほうを重視しています。テクニックも大事ですけれど も、テクニックだ けではいけないのです。テクニックを見せることは誰でもできますけど、私は表現力のほうがより大事だと思います。たとえば、同じバレエを、年に何度も何度 も上演しますと、演技もつい自動的になってしまいます。でも、私は、そのつどそのつど意識することなく上演することは絶対に許せないのです。たとえば、日 常生活の挨拶ひとつにしても、相手によって、言葉も表情も変わってしまうでしょう。主人公の表情は、そのつどそのつど、それにふさわしくなければなりませ ん。」
「私は、舞台に出る前には、そのつど、頭のなかにその世界を新しく作りなおさなければなりませんでした。舞台を普通の目で見ますと、古ぼけた舞台装置と か、穴が開いていて白い糸で繕われたカーテンとか、いろいろ醜いところが目につきます。そういう雰囲気のなかでは、私は『ジゼル』は踊れないんです。です から、ああ、このライラックはなんと美しいのだろうとか、このジャスミンの匂いはなんと素晴らしいのだろうというように、細かい細かいところまで、頭のな かに思い浮かべてるのです。そういう理想的な想像の世界を頭のなかに作りあげて、その想像の世界のなかに入っていくように、舞台に出ていかなければならな いのです。」
「物語を取り囲む世界を、想像力によって作りあげなければなりません。芝居には物語があります。その物語を、深く理解し、把握しなければなりません。」
「」 引用: (編集)ダ ンスマガジン  新書館1997 『バ レリーナは語る (エトワールブックス)』 本中より
----------------------------------
ウラノワの舞踊については、共に巡業したマイヤ・プリセツカヤ氏がユニークに表 現してますね。
「舞台では軽いということはめったにない才能である。床にあた るバレエシューズの音は耳障りなものだが、『ジゼル』の二幕では、ウラノワは役になりきるために わずかでも気が散ることのないように、いつもやわらかいシューズを履いていた。ゲネプロのとき、彼女はオーケストラ・ボックスにいる指揮者のファイエルに 物静かな声で注文をつけた。『わたしのヴァリアシオンの終わりのところの太鼓はやめて。邪魔なの』 思うに、問題は靴や太鼓にあるのではまったくない。見て いると初めから終わりまで、彼女の足が床に触れる回数は、ニュートンの引力の法則で求められているより、ずっと少ない。」
「」 引用: マイヤ プリセツカヤ 訳)山 下健二 文藝春秋 1996 『闘 う白鳥 マイヤ・プリセツカヤ自伝 』 本中より

英グラモフォン選:史上最高の バレエ音楽レコードベスト10  英BBC選:史上最高のソプラノ歌手 トップ10 
英BBC選: 史上最高の指揮者 ベスト10,20  英ガーディアン: 史上最高のダンサーベスト10 
英クラシックFM: 歴代バレエダンサーベ ス ト10   ■  他の人・物ランキング一覧





歴代シジョウ最 高サイコウのバレリーナベスト12 12 greatest ballerinas of all time

アー ティスト
Artist  (Birth-Death)


アンナ・パヴロワ (1881-1931)  Anna Pavlova (1881-1931)



ガリーナ・ウラノワ(1910-1998)  Galina Ulanova (1910-1998)  



アリシア・マルコワ(1910-2004)  Alicia Markova (1910-2004) 



マーゴ・フォンテイン(1919-1991)  Margot Fonteyn (1919-1991)  



ナディア・ネリナ (1927-2008)  Nadia Nerina (1927-2008)



ニーナ・アナニアシヴィリ (1963-)  Nina Ananiashvili (1963- ) 



シルヴィ・ギエム(1965-)  Sylvie Guillem (1965- ) 



ダーシー・バッセル(1969)  Darcey Bussell (1969- ) 



ウリヤーナ・ロパートキナ(1973-)  Ulyana Lopatkina (1973- ) 



タマラ・ロホ(1974-)  Tamara Rojo (1974- ) 



アリーナ・コジョカル(1981-)  Alina Cojocaru (1981- ) 



ナタリ ヤ・オシポワ(1986-) Natalia Osipova (1986- ) 

---------------------------------------------------------------------------------------------
※資料&参照文献:"12 of the greatest ballerinas of all time" Telegraph Media Group Limited 2014.
https://www.telegraph.co.uk/culture/culturepicturegalleries/10663434/12-of-the-greatest-ballerinas-of-all-time.html

.
Google
.
....................

.
.

.




ウィキペ゚ディア百科事典 YouTube:Japan フェイスブック ツイッター
他の検索サイト:  yahoo - infoseek - msn - goo - excite   

免責事項
このホームページ上の情報内容に関して、 その内容の正確性、完全性および安全性を保証するものではありません。
当該情報に基づいて被ったいかなる損害に ついて一切の責任を負いかねます。
 また、このホームページ上の 広告の内容に関しては、その一切の責任は広告主及びリンク先サイトの運営者にあります。
このホームページ運営者にはその責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

Copyright ©2014, 2018 Hiroshi Aoki. aokiuva.com All Right Reserved.